おいしい防災塾(課外授業)に行ってきました。2019年07月22日
7月19日金曜日、10時に北九州校に集まって、“一般社団法人おいしい防災塾”が主催する「お菓子防災ポシェット作成&キャンディーアンバサダー資格取得」を目的とした課外授業:おいしい防災塾の講座を受けてきました。
空模様は残念ながら良くありませんでしたが、校舎前のバス停からバスに乗って、講座会場である北九州市立男女共同参画センタームーブへ向かいました。
この日は、おいしい防災塾代表の西谷さんが、遠路はるばる神戸から私たちの為に講師として来てくださいました。 まずは、なぜこのお菓子防災ポシェット(非常食)を作成するに至ったかの説明を伺いました。
25年前の阪神大震災の避難所で、小さな子ども達が騒がしくしていると、大人たちが子どもを叱ったり、怒鳴ったりすることが多くなり、ただでさえ、ストレスが大きくなる避難所生活の中で、子ども達が抱えるストレスは最大限となり、笑顔が失われていくのを目の当たりにされたそうです。 そこで、西谷さんは軽トラックを自腹で購入し、移動駄菓子屋さんとして各避難所を回り、子ども達の笑顔を引き出すお手伝いをしたことが始まりのきっかけとなりました。 そして、避難所が閉鎖すると共に任務が終了し、軽トラック代金等も回収できないまま、移動駄菓子屋さんを閉鎖しました。このことを機に、これからも起りうる避難所生活での防災意識として、”笑顔のお守り“のお菓子ポシェットを広める活動を行っているとのことでした。
その活動は現在、関西圏で8割、残り2割が全国北海道から九州まで点在しており、今回の講座は、福岡支部を立ち上げて以来、学校に対して始めて実施するもので、精華学園北九州校の生徒がキャンディーアンバサダーの資格を取得する講座となり、非常に貴重なお話を聞くことができました。 キャンディーアンバサダーを取得後は、有事に地域の避難所において、小さな子ども達のサポーターとして、笑顔を守るお手伝いができればと思っております。
次に、お菓子防災ポシェットを実際に作成していくのですが、元々このポシェットの対象者は保育園児から小学生等としており、作成も簡単にすることができるようになっています。西谷さんの説明を受けながら作成していきます。手先が器用な人はスムーズに作ることができ、少し遅れている人のサポートをしていく。お菓子の向きやマスキングテープの色を相談しながら決めたり、楽しそうに作っていました。テープが綺麗に切れずに悪戦苦闘する生徒もいましたが(笑)、みんな無事に作り上げることができました。 実は、この作成過程にもいろんな学びがあり、まずは自助/自分を守り助けること。次に共助/自分が助かってから、周りで困っている人を助ける。そして公助/公の力を借りる、いただく事。 今回は、その内の共助の部分の成長を促すことにあたり、自分の作業が終わってから、できていない人のお手伝いをすることに大きな意味を持ち、遅れている人に関しては、いざ災害の時に、「もたもたしていると取り残されるよっ」ていう危機管理の育成にも繋がることが学習するポイントとなりました。
たかだかお菓子で作るポシェットで何がわかるのか?と思うかも知れませんが、この作成過程にも色々な体験を通しての学びがありました。 会場には赤ちゃんも来ており、赤ちゃんがぐずったりすると、積極的に腕を伸ばして赤ちゃんを抱っこしてあやす生徒もいて、とても情緒育成にもいい体験学習となりました。 最後に講座の終了式で、代表の西谷さんから学校としての認定書を拝受させていただき、記念撮影を行いました。(笑)
雨の中、バス移動が少々大変でしたが、とても貴重な体験をしたのではないかと思います。 このおいしい防災塾の講座を通して、日ごろは八幡サテライト校で学習を進めている生徒も、講座が終わってすぐに帰るのではなく、北九州校に立ち寄り、輪になって色んな話をしていたので、みんなが集って意見交換ができるいいきっかけ作りにもなりました。
次は、8月31日に北九州市水環境館において行われる防災教室に、地域の皆様に取り組みを紹介するキャンディーアンバサダーとして参加し、地域貢献への活動ができればと思っております。